下田市・自然破壊と廃棄物公害を防止する住民連合会

[i-mode版] 会報7 1997.4.15


無責任な2月県改善命令

これでは産廃まみれの下田になってしまう


 静岡県知事は、この2月、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づき、ヒノキ沢林道沿いの産廃業者2社に対し、改善命令を出したことが新聞報道されました。

・拒蜚コ産業 期限:平成12年2月28日まで3年間

・潟純Cティービジネス 期限:平成9年11月27日


 また、4月2日、下田市の産廃処分場の実態調査に来られた共産党の平賀高成代議士と花井、森川両県議に対する下田保健所の説明により、業者の改善計画をまるごと認め、改善の名に値しない大変な問題点が明らかになりました。

問題点

拒蜚コ産業

1.不法、違法に投棄された産業廃棄物の桧沢地内からの撤去を命令した昨年9月の改善命令を反故にしている。したがって、他の処分場への搬出は名目のみで191,782立方メートルの産廃が放置されている。

2.現在の自社最終処分場とは、法の網を逃れる3,000u以下の処分場とされるので、不法投棄物を拡散放置し、実質的に不法な営業を3年間も認めることになります。

3.大沢字細窪1650-1、21,780uの新たな処分場の設置を認めたなら、ごみに埋もれる下田市になってしまいます。

4.稲生沢川に流れ出る泡や異臭を放つ大量の汚水対策など、住民の安全と生活を守るための改善が何も指導されていません。

5.県は安定5品目で問題はないとしていますが、現状から判断しますと危険物や有毒物質が含まれている不安があります。県は、どこの事業所から排出された産廃なのか、また、埋め立てられている物の検査をして指導すべきですが、行われていません。


潟純Cティービジネス

 拒蜚コ産業の1、2、4、5の事項は潟純Cティービジネスも同様と考えます。更に同社はすべてよそからの産廃で大沢にあるのは中間処理施設(焼却と破砕処理)です。

1.今なお煙害による大気汚染をもたらしている。営業時間等についても住民協定や土地利用の指導事項を守っていない。

2.日量12トンの焼却炉から出される焼却灰は大沢に埋め立ててはいけない物ですが、どうなっているのか明確に指導されたい。

3.ミニ処分場は3,000u以下の面積ですが、実際は3,000uを超えて利用されているものと思われます。つじつま合わせのための、現在ある桧沢1711-36の自己処分場(これは駐車場をつくると市の土地利用委員会に申請したもの)の拡張など認めがたいもので、違法な行為を事後に適法なものと認めることなるものです。


 静岡県生活文化部長は県の改善命令に伴い、この3月、下田市の土地利用指導要項等にもとづく指導云々について下田市長に次のよう依頼してきました。

1.拒蜚コ産業(蓮台寺486-15)

 埋立て地:下田市字桧沢1711-13他21筆

 改善計画:産業廃棄物の適正撤去として下記事項を行う。

 (1)他処理業者への委託による処理

 (2)現在ある自己処分場への搬入による処理

 (3)新規自己処分場の設置(場所:大沢字細窪1650-1 21,780u)による処理

2.潟純Cティービジネス(御殿場市中清水583-6)

 埋立て地:下田市大沢字桧沢1711-49他4筆、下田市大沢字桧沢1711-36

 改善計画:産業廃棄物の適正撤去として下記事項を行う。

 (1)他処理業者への委託による処理

 (2)現在ある下田市大沢字桧沢1711-36の自己処分場の拡張による処理

 (3)その他


市長及び市当局は

(1)以外の(2)、(3)による処理は認めがたい。特に潟純Cティービジネスの(3)は意味不明である。このための規制条例をつくるため審議会にお願いしているところなので、土地利用委員会での審議さえ困難であるとしています。


あなたも対県交渉に参加しよう

4月22日(火)午前8時30分伊豆急下田駅 貸切バス出発 県庁東館ロビー 12時30分集合 バス代は会で負担します。弁当は各自用意して下さい
 鳥澤富雄県議のご協力により、吉岡生活文化環境局長など県当局者との交渉、県議会の産業廃棄物対策特別委員会や常任委員会に現地視察を要請することにしました。
 貸し切りバスで行くことにしましたので、皆さんの積極的参加を呼びかけます。
参加を希望する方は事務局までご連絡下さい。


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