下田市・自然破壊と廃棄物公害を防止する住民連合会

[WEB版] 会  報 
№8 1998.1.27(H10)


大伴産業の新規処分場問題で県庁へ

 9回役員会(1997.12.9)において、㈲大伴産業の新規処分場建設「産業廃棄物処理施設設置事前協議申請書」が出されたとの情報を得て、1215日、代表2名に県庁へ調査に行っていただきました。
鈴木良治共産党県議の紹介により、磐本廃棄物対策課長他2名の担当者に説明を受けました。
 以下主要な質問と県当局の回答をお知らせいたします。

また、調査終了後、県議会各会派への現地調査を要請しました。


質問1㈲大伴産業から新規処分場の申請が出されているか?

 
回答:現時点では出されていない。昨年12月より法律が改正され、面積を問わず全ての処分場が許可の対象となり、その場合は県の指導要綱による手続きが必要となる。下田市に出されている申請の性格は、県の指導要綱に基づく、関係市町村への事前申請である。


質問2この事前申請は県の指導によるものか?

 
回答:指導はしていない。しかし、下田市が許可すれば、県はこれを認めて行きたい。


質問3下田市長は、昨年の九月定例市議会で、㈲大伴産業の新規処分場は「住民感情として認めがたい」としているので、県の指導方針を変更すべきと考えるが、いかがか?

 
回答:下田市から、そのような認めないという意向(文書)も受けていない。過剰な産廃は適正に処分されなければならないので、そのための処分場は必要と考えている。


質問4違法、過剰な産廃は他所に持ち出すべきである。県は、既に14,080㎥も運び出しているとしている。それなら、新規処分場を作らず平成12年までの間に全て持ち出すべきと考えないか。

 
回答:なかなか運び出せる処分場も無い現状なので、新規処分場の建設を考えていると思う。


質問5運び出され、処理されたとしている産廃の量は何によって確認しているのか。また、処分先を確認しているのか。

 
回答:業者の報告とマニフェストによってである。現地確認はやっていない。


質問6自然発火や泡の流出でわかるように、不法・違法に投棄された産廃は安定型処分場で処分できないものが多く含まれている。また、自社処分場に埋め立てられないものがあったことは明らかである。過剰産廃の総量191,782㎥のうち、産廃が58,000㎥で土砂が133,782㎥だから58,000㎥だけ処分すれば良いと言うのは問題である。混然し分離できない以上全量が処理されるべきと考えるが、いかがか。

 
回答:なし


質問7㈱ワイティービジネスの中間処理場、特に焼却施設はダイオキシン公害の疑いがあり、煤煙公害も巻き散らかしている。また、住民協定も守っていない。仮置き場も以前と変わりが無い現状を把握し県の指導をお願いしたい。

 
回答:法改正が進んでいるのでダイオキシン類の排出規制がかけられてくる。生活環境に影響を与える煤煙等には改善命令が出せる。下田市の指導も強めていただいて、住民協定があるなら守らせる努力を住民の皆さんもして欲しい。


 ※これらの回答を裏付ける、県議会での質問に対する答弁を下段に記しましたのでご覧下さい。





「会報号外」に反響

大都会のゴミに埋まる下田
―ふるさとの山や川はきれいなまま子供たちに引きつぎたい

 昨年12月発行の号外の訴えに、70余人の方々から会費や募金をお送りいただきました。
ありがとうございました。
 ぜひ、あなたも住民連合に参加し、行動しましょう!

勇気を出して、なくそうゴミ公害!




県議会「県民連合21」 桧沢産廃処分場視察

 県議会会派 県民連合21の視察が決定し、日程、計画が連絡されてきましたのでお知らせします。


月2日(月)14:30~15:30 2事業者の産業廃棄物処分場現地視察

       16:00~
     下田保健所において地元住民代表との懇談

  平日ですが皆さんの参加を呼びかけます。



下田・南伊豆の処分場がTV報道

 誇れる話ではないのですが、またまた下田がTVに登場しました。8chで番組名は「知りたがり緊急生放送、ダイオキシンが家庭を襲う」でした。(116日午後8時~)事務局の何人かは見たのですが、腹を立てている間に録画を忘れてしまいました。録画された方、事務局までご連絡下さい。



下田の新産廃施設問題「適法ならやむを得ぬ」県が見解

 県の磐本昭夫廃棄物対策課長は十二日の県議会廃棄物対策委員会で、違法産廃撤去の改善指導命令を受けた下田市の産廃業者の大伴産業が、改善命令を受けた処分場の比較的近い場所に超過産廃を処分するための施設建設を新たに計画していることについて、地元の理解を前提に「設置方法が適法であるならやむを得ない」との見解を示した。 (1998年1月13日 静岡新聞



会報№9  トップ  会報号外