よそで発生した大量の産業廃棄物の

      下田への持込み埋め立て処分等の規制を求める要請書


 
私達は美しい海・きれいな水・豊富な温泉等の自然が下田のもっとも大切に守るべき財産だと思っています。ところが数年前から、大都会で発生した大量の「産業廃棄物」が毎日のように持込まれるようになりました。たちまちのうちに上大沢檜沢の深い谷は埋められ、新たな処分場の拡大計画がもちあがっているといわれます。焼却による猛毒のダイオキシンの発生、埋め立てによる地下水、とくに温泉源への汚染等、不安を訴える市民は大勢います。実際に大賀茂地区や六丁目等では油を含んだすすが降り、騒音等の公害も出ています。私達はこれまでの産業廃棄物持込みや処分に対し一切の権限をもつ「県当局」始め関係機関に善処をお願いしてきましたが、根本的な解決には至っていません。今、この問題で心配している市民、団体の皆さんと共に県知事に対して要請いたします。



要請事項

一、他県で発生した大量の産業廃棄物の下田への持込みを規制すること。

一、新たな産業廃棄物の処分場の許可あるいは拡張については関係住民との協議のうえですすめること。

一、市内檜沢地区の産業廃棄物処分場は安定型といわれ、建設廃材や土砂等の五品目が許可されていると聞きましたが、最近あいついで自然発火による火災が発生しています。持込まれた産業廃棄物がどこで発生しどういう種類かを調査し公開すること。


一九九六年八月二七日

静岡県知事
 石川嘉延殿

自然破壊と廃棄物公害を防止する住民連合会

会長 竹岡範夫

下田市東本郷一−五−一八

TEL 二二−七三七五

氏   名

住          所