静岡県知事石川嘉延様へのお願い


自然破壊と廃棄物公害を防止する住民連合会


1.下田市大沢桧沢林道沿線の産業廃棄物処理と関連する業の許可申請について


 長年にわたる下田市桧沢林道沿線における産業廃棄物処理業者の不法操業によって同地区の自然環境及び生活環境は大きく損なわれ、今も環境の悪化は続いています。静岡県知事は、平成11年4月、この桧沢林道沿線で不法に産業廃棄物の処理を行っていた2つの業者に対し、業の許可取り消しの重い処分を下しました。
 これによって下田への大都会からのゴミの持込、焼却等の処理がストップされ住民にとって大変嬉しい結果となりました。ところが許可取り消しから5年経過した平成16年、前記、許可の取り消しを受けた2社の業者の内、1社が再び許可の取得のために県に対し申請が出されましたが、法に基づき県は不許可の決定を下しました。ところが平成17年、再度この業者は、産廃処分業及び収集運搬等の業の許可申請を県に提出し、現在県はこれを受理し、検討していると関いています。
 私たち下田市民は、不法な産廃処分を行う恐れのある業者に対し再度許可を与えないよう強く求めています。すでに下田市、下田市議会、多数の住民から許可しないよう強い要請が貴職に届けられているものです。
 尚、私たち住民連合会が最近現地桧沢地内を調査した結果、1.別添写真資料で示したとおり、許可申請業者の焼却施設入りロに既に産業廃棄物を受け入れ処分する看板が掲げられ、不法な営業活動が行われている疑いがあります。 2。県が許可取り消しに関して業者から提訴された事件に際し、県が業者との裁判で許可取り消しの理由として燃え殻等の不法な処分を行っていることを指摘しています。又、桧沢地内における名無し川等のダイオキシンの汚染状況も異常なものがあると指摘しています。これらは大量の焼却灰が同敷地内で不法に処分された疑いが極めて強いことを明らかにしています。現在も大雨の度に白い泡が下流の二級河川蓮台寺川にまで流れ、黒い異臭を持つ汚水は流れ続けています。周辺の山林の枯損は回復されておりません。
 このような状況を再度貴職におかれても調査し、重ねて法に基づき許可を与えないようお願いするものです。


平成18年3月17日